体内時計で痩せる。＃5

地球上のほぼすべての生物の生理機能は、約24時間のリズムを刻んでいる。
ヒトなら起床後に血圧や体温が上昇し、日中にパフォーマンスが最大となり、
夕方以降は休息モードに入ります。

これは24時間周期の地球の自転リズムに対応するためと考えられています。

体内時計とは一体どこにあるのか、、、？

時計はひとつではなく、全身に備わっている。
脳にある時計を「主時計」、
肝臓や膵臓、骨格筋など多くの臓器や組織に存在する時計を「末梢時計」という。

主時計は文字通り体内時計の中枢、
末梢時計はサブ的な位置関係にある。

この２つの時計が同調することで体内時計のリズムが正しく刻まれます。
体内時計を整えれば太りやすくならないということ。

子供のことから朝寝坊、大人になっても夕方から調子が出てくるタイプで、
考えてみたら家族が全員宵っ張りだったり、、、
こういう人はもしかしたら遺伝的要因が影響しているかもしれません。
体内時計に関わる遺伝子の変異によって、
生まれながら夜型体質という人も存在します。

とはいえ、体質だからと放っておくと太るリスクは高くなる。
なぜなら日本社会は規則正しい朝型だからです。

起きる時間が通常よりも３〜４時間遅いと、
ちょうど昼に朝食を摂ることになります。
それ自体は問題ないのですが、社会の時計とのズレで
生活はどうしても不規則になってしまいます。

また、夜型の人は脂肪分やアルコールの摂取が多いという
食事調査もあり、朝型の人に比べて太りやすいという論文もあります。

だから夜遅くまで起き、朝遅くまで寝ている人は
社会の時間と自分の時計を合わせるしか道はありません。